HETEROCHROMIA
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◇.

夜道ニヘルメット落トス

幸せなんぞ自己犠牲を
言い訳にしてまでもす、献上の愛の目線
写真、思い出に残らぬ
不必要な瞬間、主観

こんなにも人が集まるメデタイ日なのに、
警官は僕に声を掛ける。
「うかれてないからおかしいんだよ」
待ち人は来ず、

方膝立ちが好きなのはエゴン・シーレの女性の絵の影響だ。
今となり、わかること。
あんな視線の先に憧れる。

いてもたってもいられない

鍵は開いているけども、入らなくてもよい。
明後日に閉めてくれれば
そのとき
僕は森にいて日光浴を楽しんでいる。
気持ちが変わり
すぐに家に戻るけども。入れない。
後悔をするんだ。それは寒くてたまらない。

会いたいけど、帰っていいんだ。こんなソファーで寝かすわけにはいかないよ

寝かしつけるということは、相手をいたわること。
寝る前と同じ姿で朝を迎えさせる(眠ったまま、そのまま、起きなくても良い)

ズルをしている。
風を引いて
布団の中で君を待っている
遅くに来る頃
僕はもう、
酩酊状態で
それでも君とは楽しく過ごせた。
5時間ほどうつらうつらと寝ては起きてを繰り返す。
瞼は退屈そうに役割をこなす。
テレビの声がなんとなく刷り込まれている。
ようやく朝が来て、
僕は
しっかり者のフリをする。
世界で一番うまいものは水なんだと知る。
一人になった君は体を縮め、
窮屈そうに眠る。布団に潜り込み、一人を満喫する。
僕は昨晩の飲みかけの酎ハイを飲みながら煙草をフカす。
フトンニハイハコボサナイ
退屈になれば起こせばいい
けれども、
朝を、
一日を少しあきらめて
僕は
布団に潜る
彼女はそっと首に手を回す
手には鍵が握られていて
僕は浮かれる。
まだ眠れる
目を瞑り、背中の君を見ている
おかしいことはなにもない
動かされるのは嫌いとて、
愛を語る必要がある
幸せの認識、
みとめること。