HETEROCHROMIA
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戯言.

りっきーまてぃんの夢

チョイチョイと人生に出てくるアイツは誰だ

何れ出会っている

多分に天才

そう信じている

いや、経験している

それなのにアイツはずっと照れていて端っこを時折横切るだけなんだ

大丈夫

忘れることもあるけれど

思いだすんだ

不遇を知るたび

霞むのだ

そうしてようやくお前と会った

目の前にお前がいる

誰なんだ 

知ってるけれど

俺はお前の名前を聞いた

呂律の廻らぬその口で

名前はまだないといった

それから昔話をお前は始めた

お前が誰だかそれで分かった

名がない意味も

 

俺は忘れていたんじゃない

覚えていなかったのだ

お前の存在に影響を受けるとしって

覚えなかったのだ

それが悪いことなんて

年は取ったものだ

俺はもう君よりも大分大人になった

君もそれを知っていて

呼ばれるその日までひっそりと近くにいた

似た感性の良し悪し

俺の理解に気が付いたころ 

君はまた口を開いた

酒を飲まなきゃ喋れない

何て嫌なやつ

羨ましい

 

君は言う

俺をあなたの右腕にしてくれと

 

俺は右腕を手に入れた

そう言った

 

君は言う

俺は右腕になった

口に出して言うことか?

俺は尋ねた

名前はまだない

肩書きを手に入れた

今 富とか名誉が欲しいです

大人だから勇気を出しました

 

とてもシャイで従順な右腕を俺は手にいれた

可哀想がとても愛おしい