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戯言.
早熟の詩人がアダルトビデオを見て考察する
かまちたれ
酒も煙草もやめる気すらない
辛抱強く
やめたいと思えば病気と認識す
アンビバレントで
自我が壊れるとき
憂歌団の胸が痛いが流れてて
詩人はその瞬間をキャプチャーで切り取って
挿入の
その瞬間を静止画にし
一枚、一枚
カベに貼っていく
生の声なんていつだってみすぼらしい
背伸びをしているそのつま先
カウンターの下では裸足で食事を取る
珍しく句読点をたくさん使う
東急ハンズで先週買った
俺が死んだら笑ってくれ
これ以上惨めにさせないで
塩酸の匂いする部屋
返信をくれる好きな映画監督
喰われる後ろ足
酒や消した白いノート
201号室には確かに男が二人住んでいる
深夜、小太りの中年が外で煙草を吸っていて
帰り際に挨拶したもんだ
けれど最近は的屋のようなシャツを着ているオッサンに帰りによく会う
小太りとは違い、白い目は気にしない
部屋を開けるとき
中は覗かないにしろ
後ろにいる私を機にせずに「ただいま」と言う
堅気でないその姿と反比例し
いっそ、いつぞやの愛を感じる
クリトリック・リスがどこからかここにも聞こえる
ヘイ、ベイブ
君はやはりミューズだ!!
君とつながると誌的になるよ
それでおもしろい人間だっておもえるんだ
想像力はお酒のせいじゃないんだね
ありがとうといいたいよ 何者かであれる気がするから
from僕からtoユーだ
全ての始まりは君との秘め事
それが感覚となり記憶を偽る
それを覚悟してまで現実につながる
カベをみてそう思う
もう白くはない
責任を背負わせて
また酒を飲み、煙草を吸う
いっそ
エレキギターでも弾ければよかったが
何もできない
まだ何者でもない
繰り返しても
他人によってドラマは生まれてるんだ
監督はそれを笑い話にしてくれるのさ