HETEROCHROMIA
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戯言.

あと三時間

一升瓶はラッパ飲みで持ち上がらない
夜中のメールを読むように
枕元で小説を読み聞かせる
行きとは別の道を通り
帰りにブロンドヘアーの
いつか
どこかの外国の娘とすれ違う
彼女は帽子を落とす
「お前さん、いつも何かを落とすよな」
彼女はたぶん
ありがとう
と言った
公園では
子供を置き去りに
親たちが酒を呑む
昼間の特別を皆言い聞かせる
悪いのはいつでも少数だ
アウトローはそれを気取る
どうにもこうにもだ
こいつら皆生きている
一人になれば考える
全員息して動いてる
それを離れてながめる
すごいよな
すごいよな
誰も何者でもない
今晩は
ありがとう
を伝えよう
ロックグラスに丸氷
椅子に座り
伝えるんだ