HETEROCHROMIA
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◇.

火曜日の胎児的な悪魔

火曜日は体が重い。日曜日に種付けして、月曜日に着床する。
朝早く目覚めても、2時間半は起き上がれない。
ワイドショーをはしごして、その日に下らぬことを言わぬか不安になる。それも実に悪魔的な要素。退屈だ。
生まれついての悪魔なんてきっといない。
生み出すのは
親悪魔 か、」または環境か?
故郷が地獄ならば、言い訳はできない。口を噤む。噤む。
だが、確かに今
腹の中には悪魔がいる!
ビオチンじゃどうにも効き目がない。
憎悪、
終の棲家は職人によって蘇る。
職人は悪魔に踊らされ働くのをやめる。終に辿り着く。

だが、僕には伴侶もいないし、家族を求めてはいない。
寂しいときには人肌に触れる。
一昨日はユニットバスが好きだとホザく女と一緒にいた。
あぁ、そうだ
確かにそうだ。理由がある。
「お風呂洗うの楽じゃない」
風呂にはトイレも含まれる。聞き返しはしない。
言うとおり風呂はきれいで、
二人で湯があふれ
まるで青春の内に身ごもった省みぬ若者たちは排水溝にもしもの10年を流し込んだ。

愛の伝達は早い。

火曜の現実重い。月曜を欲す。

関わったからには人生に責務を持つべし。やがては自らに還ってくる。
否めない現実に真白なノートはいらない。端的に映画のヒーローは生まれる。

阿呆は、破水して初めて気がつく
生まれたものには目も当てられない。生んだのは僕じゃない。