HETEROCHROMIA
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アルツハイマーよ、こんにちは。

人ん家の飯が苦手だ。味噌汁なんぞは鼻水を啜っているに違いねぇ

別にぼっちゃんでもなく、家の飯がとかく旨かったわけではない。まぁ不味くはないがな

料理が上手な母ちゃんはたくさんいる。店で飯を作るポンコツよりも上手な人はたくさんいる。

足りないのは覚悟だけ。彼女らはそんじょそこらの料理人よりよっぽど丁寧な仕事をする。愛があるから

ただ聊か自己愛が勝っていて背負いきれない。女である。

さて、家の飯はというと幼少期からアボカドだ。後に伊丹十三のファンだと知り納得した。

親子の別々の本棚に?はたまた遺伝子か

トマトの薄切りにレモンと砂糖をかけて食べるのは今のところどこの文書にも載っていない。聞くことはずっとしない。

 

久方振りに母の飯を食ったならば何だか旨くない。再婚相手に味を合わせたか、はたまた舌が肥えたのか。思ったことは所詮

こんなもんか

子供の頃には決して食べなかったピザなんかを冷凍庫から出してくる。30歳と60歳。足してもまだ100には及ばない。過度な懐古主義は人を親子を幼児化させて、

アルツハイマーよ、こんにちは。

 

旨いものを作る料理人がいて、教えを扱いた。

人ん家の飯が苦手だ。味噌汁なんぞは鼻水を啜っているに違いねぇ
別にぼっちゃんでもなく、家の飯がとかく旨かったわけではない。まぁ不味くはないがな
料理が上手な母ちゃんはたくさんいる。店で飯を作るポンコツよりも上手な人はたくさんいる。
足りないのは覚悟だけ。彼女らはそんじょそこらの料理人よりよっぽど丁寧な仕事をする。愛があるから
ただ聊か自己愛が勝っていて背負いきれない。女である。
さて、家の飯はというと幼少期からアボカドだ。後に伊丹十三のファンだと知り納得した。
親子の別々の本棚に?はたまた遺伝子か
トマトの薄切りにレモンと砂糖をかけて食べるのは今のところどこの文書にも載っていない。聞くことはずっとしない。

久方振りに母の飯を食ったならば何だか旨くない。再婚相手に味を合わせたか、はたまた舌が肥えたのか。思ったことは所詮
こんなもんか
子供の頃には決して食べなかったピザなんかを冷凍庫から出してくる。30歳と60歳。足してもまだ100には及ばない。過度な懐古主義は人を親子を幼児化させて、
アルツハイマーよ、こんにちは。

旨いものを作る料理人がいて、教えを扱いた。

女好きで

タバコをよく吸い、酒を飲んで仕事をした。
それでも旨いものを作る。「こんなもん」と謙遜し、裏では嬉々して半身の豚を解体する。

基準がそこでできていた。冴えない町の比較的若いシェフ。

だからって別になめてる訳じゃない。世界の広さを知らないだけ。それを心得ている。

うぬぼれず。

人気店で飯を食うときの指針になる。あぁ、ここも大したことはない名だたる名店を小ばかにできた。

ある朝、シェフは呟いた。プロフェッショナルに囲まれて仕事をしている夢を見たと。

年をとり、気づく。

ほかが大したことがないのでなく、あの人が凄かったのだと。

ババァの飯にゲンナリし、今は見ぬシェフの味を想像す。
イカれてんのはどっちみち。致し方なく妥協点を見出し、上手におとしどころを付ける。
格好がつけば雰囲気で想像が作られる。それんもまた世界。
それを知り、

価値は与えられた。
素晴らしい人だった!!そうしてまだどこかにいる。

地球が平たくとて、

到底歩き足りない

ゆえ

時に看病を要す。